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freeeの新たな挑戦!新卒労務担当者が、約2,000人分の電子申告に『freee申告』開発チームと臨んだ裏話
こんにちは!今年新卒でフリーに入社し年末調整担当を務めたshomaです。
以前は約2,000人分の年末調整を爆速で終わらせた体験談を、noteの記事でシェアしました。
今回はその先のストーリー、年末調整を終えた後、同じく約2,000人分の電子申告を、『freee申告』を活用してどのように行ったか、そのリアルな労務体験談をご紹介します。
私たちは「freee会計」や「freee人事労務」など、バックオフィス業務を改善する統合型クラウドERPを提供する、IT企業です。
このマガジンでは、日本で一番freeeを使いこなしているフリー株式会社(以下、フリー)の労務担当者のリアルな事例をご紹介します。
・「初期設定できたけどまだ使いこなせないなぁ」
・「基本は使えているけどまだ知らない便利機能がありそう!」
と思っているユーザーさんへ、ちょっとためになる活用のヒントが見つかると嬉しいです!
目次
1:申告当日に向けて - 電子申告の事前準備って何するの?-
各企業の労務担当者は、年末調整によって確定した1年間の給与支給額・所得税などの情報を、電子申告にて各自治体・税務署に送信します。
毎年1月31日の申告期限に向けて申請を行いますが、その申請を行うための準備にはどのようなものがあるのでしょうか。
下記の図はフリーの労務が行った電子申告の事前準備から当日までの流れです。

当日までの流れを記載した図
上記のように多くの工程が発生しましたが事前準備から当日まで『freee申告』は大活躍でした。
今回はそんなfreee申告の活躍ポイントをまとめました。
ポイント① ボタン1つで全自治体への提出書類をすべて作成する
通常の電子申告の場合、年末調整によって確定した情報を eLTAX(地方税ポータルシステム)や e-Tax(国税電子申告・納税システム)に転記し、それを各自治体や税務署に送信するという手間が発生します。
しかしfreee申告では、freee人事労務で行なった年末調整の情報がボタン1つでfreee申告にスムーズに連携され、必要な提出書類が自動で用意されます。

ポイント② 年末調整の情報は簡単なチェックのみで、そのまま申告作業に進む
上記の通り、freee人事労務で行われた年末調整の情報が連携されることで、freee申告では、全従業員・全自治体分の「給与支払報告書」や「法定調書合計表」などの提出書類が自動で作成されます。
各自治体への提出書類も連携された情報をもとに自動で用意されるため、各自治体すべての書類を個別に作成する…ということもなくなります。
労務担当者は、作成された書類の情報が正しいか確認・旧字体など申告の際に使用できない文字の修正を行うのみで済むため、作業負担が大幅に軽減されます。
ポイント③ シンプルな画面で、労務未経験でも操作が簡単に行える
また、冒頭でも記載した通り、この記事を書いている私は新卒・労務未経験の状態で配属されました。
前任の担当者から引き継ぎを受けた後、初めてfreee申告を触った際、画面に従って進めると自然に必要な情報にたどり着くことができる仕様にとても驚きました。

freee申告をはじめ、freeeのプロダクトは未経験者でも直感的な操作ができるデザインであると日々感じています。
2:『freee申告』開発チームと臨んだ申告当日のハイライト
フリーでは日頃よりプロダクトの進化に向けて、開発チームと労務チームが一体となって機能の使い勝手のテストやフィードバックを行っています。
今回はその一環として『freee申告』の開発チームと共同で、実際に自社の電子申告の一連の対応を行いました。
freee申告の手順通りに操作を進めることで最終チェックまで順調に進み、残るは電子申告送信ボタンを押してエラーなく送信が完了するのを待つ段階でした。

ところが、送信完了の文字といっしょに「エラーを確認してください」の文字が。
確認すると「freee申告で登録されていない自治体があります」という内容でした。
すぐに開発チームに確認すると、最終チェック時に見逃していた項目があるということで、その場で情報の追加を行い、2回目の送信では無事にエラーなく電子申告が完了しました。(本当に一安心)
今回、freee申告を使って電子申告が完了したことを社内で共有すると、多くの人から反響が寄せられました。

3:大幅アップデートを乗り越えて -開発チームの想い-
今年度のfreee申告は、税制改正(定額減税)への対応や送信可能人数の拡大などのアップデートを実施しました。開発の裏側について、開発チームにお話を聞きました。
「以前は1,000人規模までの送信を想定していましたが、お客様の事業規模拡大に伴い、より大規模な送信にも対応する必要性が出てきました。また、電子申告の期間は年末調整の対応が終わってから1月31日までの間と短く、システムが使えないとなるとユーザーは郵送での対応を余儀なくされるのでそれは絶対に防がなければなりません。」
そこで開発チームは、数千人規模での送信にも対応できるようパフォーマンス改善に取り組みました。QAエンジニアも交えて大量のテストデータを使用した検証を重ね、数千人規模での送信テストまで実施。

また、ユーザーからの「この部分で処理が重かった」「ここで止まってしまった」といった具体的なフィードバックにも素早く対応。翌日の朝会で担当を決めて改良に着手する体制を整えていました。
「私たちフリーもfreee申告のユーザーです。だからこそ、確実に送信できる環境を整えることは私たちにとっても重要な課題です。より多くのお客様の規模に対応できるよう、これからも改善を続けていきます」
と、開発チームは力強く語ってくれました。
freee申告は、個人事業主から法人まで、多くの事業所で利用されており、今後もユーザーフィードバックを基にさらなる改善を続けていきます。

これからご検討のお客様へ
・『freee申告』導入ユーザー様の導入事例
・freee申告をもっと知る
いかがだったでしょうか?
今回の記事が、freeeを利用されている皆様へ、少しでも開発されている機能の活用方法がお届けできていたら幸いです。
この連載では、freeeのプロダクトを実際に利用しているユーザーさんの中で最近話題のトピックをまとめて発信していきます。
「こんな話題も扱ってほしい!」「この機能ってfreeeではどう活用しているの?」などご意見がございましたら、こちらのフォームまでお気軽にご連絡ください。
(前回の記事はこちら)