私たちは日本一わかりやすい会計番組を作っています ~Culture Techのその先~
前段&登場人物紹介
まずは先日公開した記事をご覧ください!
提案型イベントサクセスへの進化がもたらしたインパクトとは?
イベント開催価値の最大化を目指す過程で、体験ベースで物事を考えるようになりました。
自分たちがどうしたいではなく、「どんな体験を届けたいか」。
上記の記事で記したアクセシビリティ関連にも繋がりますが、私たちの仕事は体験を届ける仕事である。映像の見せ方・音の聞こえ方・情報吸収のしやすさ等々・・・。
イベント参加者や視聴者はもちろんですが、登壇者・運営チームにもいかに「やりやすい」と思ってもらえるかを追求しました。
下記は実際に提案し、実現してきた施策の一覧です。
Zoom・YouTubeLive等のメリット・デメリットに応じたプラットフォーム選定
臨場感を味わえるカメラワーク
イベントコンセプトを表現するグラフィック作成
コンテンツのテンション感を意識したBGM選定
イベントに直接的影響を及ぼす事象を意識的に作り上げることで、イベンターとしての当事者意識が芽生えて来ました。
僕らが試行錯誤したものが視聴者(ユーザーさんや社員)に届く。
その届いた結果、どんな影響や変化があるのか。
今まではアドリブでやっていたものが根拠をもった施策となり、
施策が届いた先が気になるようになりました。
イベント開催価値の最大化とは?をより具体化したい。
今までは肌感覚で「いいイベントができた」「freeeらしさが表現できた」「僕らが提案した意味があった」と実感していたが、可視化・数値化したい。次のステップが見え始めてきていたのです。
そんな僕らにチャンスが舞い込んできます。
ここからはfreee会計のライブコマース『freee TV』の企画者hammyとのインタビュー形式でお届けします。
個人事業主向けのインスタライブをやっているチームがある!?
ファンコミュニティを作るというミッション
king:「hammyさん、本日はよろしくお願いします」
hammy:「こちらこそよろしくお願いします!」
king:「僕らとは今、毎週水曜日18時にYouTubeとfreee会計の公式ページに配信しているfreee TVを作り上げていますが、最初はインスタライブでライブ配信をやっていたとのことで、インスタライブをやるきっかけってなんだったんでしょうか?」
hammy:「私たちは個人事業主向けにfreee会計のファンコミュニティやコンテンツ企画運営をすることで個人事業主の方をサクセスさせていくチームです。その一つの施策の一つにインスタライブがありました!もともと、私の上長がやっていたんですが、2023年8月に私にバトンタッチして、やり始めたという経緯です」
king:「ちょうど1年前くらいですね。視聴者の方の反応はどうだったんでしょうか?」
hammy:「90人もの方に視聴いただけて、freeeにはスタータープラン、スタンダードプラン、プレミアムプランの三つのプランがあるんですが、インスタライブきっかけで最上位プランのプレミアムプランにアップグレードしたいとおっしゃる方が多くいました。その結果を経てfreee会計のライブコマースをやってみたいなとなりました」
king:「90人の視聴者・ライブきっかけで最上位グレードにアップセル。すごい影響力ですね!」
毎日インスタライブやる中で出た課題
hammy:「それでインスタライブを10月は毎日やっていたんですけど、2つのことに気づいて、1つはSNSの知見がfreeeにはないことでした。始めた当初は『どんな情報』を『どうやって届けるか』にすごい苦労しましたね」
king:「確かにfreeeのSNSってすごい活発か?と言うと、そこまでではないですね。戦略等あると思いますが、もっとうまく活用している企業はたくさんありますよね」
hammy:「1つライブをやるにしてもどんな時間帯に視聴者が集まるとかが全然わかりませんでした。なので手探りでお昼にやってみたり、夜にやってみたりしていました」
king:「ターゲットによっても変わるかもしれませんね。hammyさんたちは個人事業主の方向けにLIVEをやっているので、仕事(本業)が落ち着く夜とか?建設業・サービス業の方は夜勤があるから昼間とか?」
hammy:「その通りですね。やっていく内に業種によっても違うということがわかりました。伝えたい方に合わせてコンテンツを変える・時間を変えるなどの工夫が必要だなと痛感しました」
king:「ちなみにもう1つの気づきはなんでしょうか?」
hammy:「映像・音声をクオリティ高く届ける難しさと重要性です。大前提として、スマホでLIVEをやっていました。映像に関しては、モニターに投影したスライドをスマホのカメラ越しで写していたので、資料が小さくしか映らない。照明の調整具合によっては、モニターが反射して全く資料が見えないなど体験としてよくなかったと思います」
king:「確かにその環境は厳しいですね。ここはまさにCulture Techが現在寄与できている部分だと思っています。人が話すだけであれば、上記の環境でも問題ないと思いますが、このLIVEは資料をみたり、実際のデモを見れたりできるのが魅力ですもんね」
hammy:「そうなんですよ。届けたい情報がたくさんあるのに、そこのクオリティが担保できないために届けられないもどかしさがありました」
king:「音声はどうしていたんですか?」
hammy:「今考えると笑っちゃうのですが、オンラインMTGに使用するヘッドセットマイクをテーブルにおいて使用していました。ボリュームを最大にしても聞こえないっていうお声もいただいて」
king:「おーーーそれは中々(笑)ヘッドセットマイクは指向性が高いですからね(狭いエリアの人の声だけを拾う性能)」
hammy:「そうなんですね。全然無知でした」
king:「その課題を全部クリアしたのが僕らってことですね?(ドヤッ)」
freee TV誕生までの歴史
内製だからできるスピード感
king:「インスタライブでの挫折がCulture Techに依頼したきっかけってことですかね?」
hammy:「挫折(笑)本当にそうです。今見ると本当に恥ずかしいです。もっと綺麗に、大きくスライドを見せたいなど、映像・音声面で改善したいことが山ほどありました。また配信方法に関しても、アップデートしようとしていて、あるサービスを使って、freee 会計の公式ページの右下に映像コンテンツを流したいと思っていて」
king:「最近、アパレルとかブランドがやってますよね」
hammy:「そうです!ただ配信知識がないと実現できないことが判明して、配信設備に知見がある方を探していた時にkingさんが現れました。kingさんの存在は知っていたのですが、どんな依頼をしていいのかがわからず、遠慮してました」
king:「ここは去年までの僕らの課題でしたね。設備も技術も知見もあるのに、『どんなことができるか』が映像知識のない方にはわかりづらい。freee TVの依頼を受ける過程でその課題に気づき、メニュー表や依頼ガイドを作成することで課題を解消しました」
hammy:「もちろん、自分の部署で配信専門の人を雇うことも考えたのですが、せっかく社内にCulture Techのような配信チームがいたので、頼んでみることにしました!」
king:「僕ら自身、バックオフィスで、それまでは基本、社内のコミュニケーションを円滑にするための配信、社外への配信も全社に関わる記者会見や決算発表会はやっていたんですが、事業部の売上に直接関わるようなライブ配信は実績がありませんでした!」
hammy:「それで配信をやろうとなったんですが、アプリの契約が開始する11月にライブ配信をスタートさせるためには全然時間がなくて。当初、実はライブ配信を外注で考えていたこともあったんです。ただ、外注にすると配信の要件を伝えることはできても、自分たちが考えているビジョンまで伝え切ることは難しいだろうなと思っていて。」
king:「このやり取りしていたのが確か10月でしたね。外注も考えていたんですね。まさに僕らが内製にこだわっている理由の部分ですね。 社内にいるからこその、爆速カルチャー理解・プロダクト理解によるコミュニケーションコストの削減を大事にしています。これらをインプットして、すぐ検証を始めて、11月の中旬には初コラボライブを開催できましたね」
hammy:「要件整理からビジョン共有まで本当に爆速でした!」
視聴者の反応
king:「実際にやってみていかがでしたか?」
hammy:「反響がすごかったです!!」
king:「普段配信していてる僕らも驚きの反応でしたね!」
hammy:「正直毎日インスタライブの終盤の方は視聴者も数人になってしまっていたのですが、初回ライブで100人越えでした。視聴者人数もすごかったですが、それ以上に離脱率(視聴者がライブ配信視聴をライブ中にやめること)が低いことに驚きました」
king:「まず一企業のライブ配信で100人集めるって中々ないですよ?しかも常に100人ほどに視聴いただいている状態でしたね」
hammy:「アンケート結果も抜群にいいし、課金してくださる視聴者さんも想像以上に多く、完璧な滑り出しでした!」
king:「正直、社内外でバズったと思うのですが、要因はなんだったと思いますか?」
hammy:「要因として2つあると思っていて、リアルタイムでユーザーのお悩みを解決できる点とビジュアル面の飛躍的向上です」
リアルタイムでユーザーのお悩みを解決する
king:「ライブ中に質問を受け付けて、実演も混ぜながらその場で答えていますよね!税理士先生が登壇し、質問に答えてくれるのもいいですよね」
hammy:「普段使っている中で発生する疑問点を気軽に質問ができる。もちろんサポートセンターに聞けばいいのですが、ハードルは高い。そのハードルを超えることができたと思ってます。また、税理士先生とコミュニケーションを取れる機会って個人事業主の方にとって貴重だと思うので、そこもウケているポイントかと思います」
king:「社内からも大変好評だったと聞きましたが、どんな点がウケているのでしょう?」
hammy:「疑問ポイントを実演しているコンテンツってあまりないんですよ。ヘルプページとか動画での丁寧に説明している解説はあるんですけど、ラフにインプットできるコンテンツってあまりないんですよ。11月なんて1時間の配信で10課金ですからね!どのセールスよりも費用対効果が高いという!」
king:「それに僕らが貢献できているってことでいいですか?」
hammy:「Culture Techがいてこそです!!」
king「あざーす!!!」
ビジュアル面の向上
hammy:「何よりライブコマースにおいて、ビジュアル面の重要性をCulture Techとの初コラボで痛感しました!」
king:「コラボ開始当初レベルは僕らからすると標準クオリティですが、今年に入って更なる進化を遂げているので、こちらは制作担当のoneさんに解説いただきます」
one:「freeeTVのグラフィック制作のテーマは『明るく、親しみやすく、思わず見たくなる』です。事前にhammyさんから伺っていたfreeeTVの番組としてのあり方も、そのようなテーマだった、というのもあるのですが、それと合わせて、私が制作の際に意識したのはhammyさんのキャラクター性です。hammyさんには、気さくで話しやすく、明るく元気な印象がありました。そんなhammyさんが届ける番組なのであれば、グラフィックの役割としては、ライブを見た時に、出演者のhammyさんのキャラクターや番組の雰囲気が少しでも伝わるものであると良いな、と考え、そこから色や形、動きを考え、現在のグラフィックを作成しました」
king:「映像・音声を綺麗に届けるのは僕らにとって当たり前で、いまはいかに、『イベントの色を表現できるか』『開催した意味を最大化できるか』をライブを通して向き合っています」
hammy:「いつもありがとうございます!」
日本一わかりやすい会計番組を作るために
50万人に見られる番組へ
hammy:「順調に進んできたからこその課題も見えてきていて、一番は認知力だと思っています。リピーターの方が多いことを根拠に、一度視聴していただいたら離さない自信があります。『freee TV見てます』と声をかけていただくことも増えたのですが、freeeを利用してくださっている方はもっとたくさんいますし、まだfreeeを利用していない方も無数にいます」
king:「コンテンツのクオリティ・映像&音声のクオリティは一企業が内製できるレベルを超越していると思います。より多くの人たちに届けるために、視聴データを分析して効果的な施策を打っていけるといいですね。これからも一緒に事業貢献を生み出していきたいです!最後に、日本一わかりやすい会計番組をつくるために具体的な目標などありますか?」
hammy:「freee会計を登録しているユーザー様の50%に視聴されたいですね。50%は人数に換算すると、50万人の方に見ていただくことになります」
king:「緊張しちゃう!!!」
hammy:「あとは銀の盾ほしい・・・笑」
一同:笑
king:「チャンネル登録者10万人!!!俺もほしい!!」
hammy:「ほしいですよね!!!今、チャンネル開設して9ヶ月で2.1万人まできたので、1年後までに10万人達成したいですね」
チャンネル登録よろしくお願いいたします!!!
まとめ
今回はfreee配信チームCulture Techが配信を通じて事業貢献できた成功体験
についてを書きました。
これまでの社内配信を通して創り上げた、映像・音声を綺麗に届けることは当たり前、イベントの趣旨を汲み取って表現することも当たり前、という世界線があってこその結果だったと考えています。
freee TVの視聴者さんからいただけるリアクションを通して、大きいところで言うと、コンテンツを変える、見せ方を変える。
細かいところで言うと、コーナーテロップを入れる、画面構成を変えるという試行錯誤を今も繰り返しています。
「誰に」「何を」受け取ってほしいか。
「誰に」「どんな行動を」起こしてほしいか。
コミュニケーションの本質を映像配信を通して、理解している気がします。
バックオフィスでも直接的事業インパクトを生み出せる!
Culture Techの進化はまだまだ続きます!!
フリーでは「あえ共freee」マガジンから、フリーの事業や組織に関する情報を「あえて、共有」しています!ぜひフォロー・スキをお願いします!