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PR・マーケティングの新境地を切り拓く。経験豊富なクリエイティブ人材がfreeeで挑戦する理由

「freeeは、社会を支える新しいインフラになれる。」そう語るのは、2024年秋にfreeeにジョインした沖之城さんです。長年プロモーションやブランディングを手がけてきた彼が選んだのは、freeeという舞台でした。

PR・マーケティング未踏の地ともいえるBtoB領域で、クリエイティブの可能性をどこまで広げられるのか。挑戦の先にある景色を描きながら、沖之城さんはfreeeのミッション実現に挑んでいます。

今回のインタビューでは、沖之城さんが感じたfreeeの魅力、組織文化の強み、そしてクリエイティブによって切り拓く未来について伺いました。

【プロフィール】
沖之城さん Executive Creative Director 
早稲田大学法学部卒業後、新卒でコピーライター・CMプランナーとしてキャリアをスタート。外資系広告代理店へ転職後は、P&Gやマクドナルド、ユニリーバなどのグローバル企業のブランディングを手掛ける。Cannes LionsやClioなど国内外の広告賞を多数受賞。2022年には事業会社でのサービス開発や組織構築を経験し、2024年10月、freeeにExecutive Creative Directorとしてジョイン。

単なる業務効率化ツールではない。社会のインフラとなる可能性を信じて

ー これまでのキャリアの変遷を教えてください。

新卒でコピーライター、CMプランナーとしてキャリアをスタートしました。その後は、外資系広告代理店でグローバル企業のブランディングを手掛けるなど、クリエイティブ領域に長年携わってきました。

転機となったのは、コロナ禍のタイミングで起業したばかりの方々を個人的に手伝ったことです。「一つの事業に深く入り込み、その成長を支える」ことの面白さに気付きました。20年近くクライアントワークをこなしてきましたが、もっと近い距離で、もっとビジネスに深く関わる仕事をしてみたいと思うようになったんです。

その想いを形にするため、事業会社と広告代理店の視点を併せ持つ前職へと転職しました。これまでの経験を活かしながら、新しい視点を学べた貴重な期間でしたが、「思い入れを持てる会社があれば、一つの事業にフルコミットしてみたい」という気持ちが日に日に強くなっていきました。そんなタイミングで出会ったのがfreeeでした。

ー 入社の決定打は何だったのでしょうか?

freeeが「社会のインフラ」として成長する可能性を強く感じたことが決定打でした。起業や副業が広がり、働き方が多様化していく中、「freeeのプロダクトは単なる業務効率化ツールに留まらない」と感じたんです。むしろ、社会そのものを支える土台になる力を持っていると思いました。新しいインフラを一緒に創り上げていきたいという想いで、入社を決意しました。

ー 入社前、freeeのクリエイティブは沖之城さんの目にどのように映っていたのでしょうか?

独自の世界観とブランドのトンマナがしっかりと根付いていると感じていました。会計や人事労務といった一見すると硬い分野でありながら、柔らかく親しみやすい雰囲気を意識的に創り上げている。それがブランド全体に浸透しているんです。

これは、ミッションやビジョンも含め、経営層がしっかりと意志を持ち、深く議論を重ねて築き上げた結果だと考えます。そのような環境であれば、自身の経験も存分に活かせると感じました。

コミュニケーション戦略を担うチームで、freee独自の価値を世の中に届ける


ー 沖之城さんが所属するのはセントラルマーケティングという組織ですが、どのような役割を担う組織なのでしょうか?

セントラルマーケティングは、freee全体を見渡し、マーケティング施策を最適化する役割を担っています。各プロダクトには専任のマーケティングチームがあり、それぞれがKPIやPLをもとに成果を追求していますが、全体のバランスを考慮しながら調整する視点も欠かせません。

「このプロダクトには今、ここを強化すべき」「このタイミングで価格を調整した方が全体の売り上げに繋がる」といった俯瞰的な判断を行い、必要なリソースを適切にテコ入れする。それが僕らのミッションだと考えています。

ー その中で、沖之城さんはどのような業務を担当されているのでしょうか?

数値を可視化し、それに基づいてマーケティング施策をクリエイティブの観点から形にする業務を担当しています。freeeでは、ARRやCVRといった指標が非常に重要視されているため、これらの数値を細かくチェックしながら、プロダクトチームと協働して施策を進めています。

ただ、まだ入社したばかりということもあり、まずは組織に馴染みつつ、複数のプロジェクトを通じてどうすれば数値を改善し、成果を最大化できるかを模索している段階です。今後は、クリエイティブチームを構築し、プロダクトチームとの連携をさらに強化していきたいと考えています。

ー どのような組織を作っていきたいと考えているのでしょうか?

セントラルマーケティングの中に、対外的なコミュニケーション戦略を担うチームを構築していきます。現在、freeeは多岐にわたる領域でプロダクトを展開し、それらを統合したプラットフォームとして独自の価値を提供しています。一方で、会計や人事労務といった個別の市場には競合が多く、それぞれの分野で競り勝つための戦略も求められています。

まずは各プロダクトの魅力を的確に伝える。そして最終的には、「統合されたプラットフォームとしての価値」を世の中に届けていく。

これまでのfreeeは、プロダクトの価値を対外的な視点で伝えるリソースが十分ではありませんでしたが、今後はPRとマーケティングを強化し、freeeならではのユニークな価値を広く発信していく方針です。

未開拓のBtoB領域。PR・マーケティングで描く新しいストーリー

ー BtoB領域における対外的なコミュニケーション戦略について、どのような面白さがあると感じますか?

「BtoB」と聞くと、専門性が高く、狭い領域のように映るかもしれません。でも、そこにある価値を「社会全体の関心ごと」に変えていくのが、この仕事の醍醐味だと思っています。特にfreeeは、働き方やビジネスに直結するプロダクトを扱っているので、社会的なテーマと結びつけやすい。世の中の人々に、どう身近に感じてもらうかを考えていく面白さがあります。

BtoBだからこそ、ただの製品説明で終わらせない。「この仕組みが社会をこう変える」「新しい働き方や生き方を提案する」というようなストーリーを描けるところに、可能性とやりがいを感じています。

実は、BtoBのPRやマーケティングは手法が確立されていない部分も多いんです。だからこそ、自分たちがこの分野の「第一人者」になれるポテンシャルがあるんですよね。大きな挑戦ですが、その分、道を切り拓いていく面白さがある。成功した時の達成感は、他では味わえないものだと思います。

ー PRやマーケティングを通して、どのようにミッションの実現に貢献していくのでしょうか?

「スモールビジネスを、世界の主役に。」というfreeeのミッションは、個人的にも本当に素晴らしいミッションだと思っています。freeeは、これまで、個人事業主やスモールビジネスに携わる方たちの背中を押し、安心してビジネスができる環境作りに尽力してきましたが、これからは変革のときが来ると僕は考えています。

煩雑な作業から解放され、本当にやりたい仕事に集中できる環境を整えることは、もはやスモールビジネスだけの課題ではありません。100人や1,000人規模の企業においても同様に求められる重要なテーマだといえます。スモールビジネスに光を当てるというDNAを大切にしながらも、時代が求めるプラットフォームとしてさらなる進化を遂げていくのでしょう。

働き方やビジネスの在り方が大きく変わる中、freeeが果たす役割はどんどん大きくなっているはずです。今こそ、進化を加速させる絶好のタイミングだと僕は感じています。

クリエイティブの力で、freeeの可能性を広げていく

ー 実際に入社してみて感じた、freeeの組織文化について教えてください。

freeeの組織文化を一言で表すなら、「上も下もない会社」です。広告代理店に長く勤めていた僕にとって、このフラットさは新鮮でした。広告代理店では、クライアントごとにチームが分かれていて、チーム間の横の繋がりが薄いことも多かったんです。

でも、freeeでは全く違います。「これを達成しよう」という共通の目標に向かって、チームや役職の垣根を超えて議論が進むんです。

課題が生じたら、他のチームのメンバーが自然と集まって「どう解決する?」と一緒に考える。そこに上下関係や遠慮の空気は一切ありません。「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」が重視されるこの文化は、freeeの大きな強みだと思います。

実際、組織図を見ても「上」という概念がないことが体現されています。この文化があるからこそ、新しい挑戦が次々に生まれるのだと実感しています。

ー 一方で、組織として課題だと感じる部分は何かありますか?

良さの裏返しでもあるのですが、入社して感じた課題といえば、「同時多発的にいろんなプロジェクトが動いていること」です。freeeは、ボトムアップで物事を進める文化が強く、一般的には決裁者が目標を握って進めるところを、freeeではあえて握らないまま進めているんです。

その分「これ、このまま進めて本当に大丈夫かな?」と感じることもたまにはあります(笑)。でも、だからこそ予想外のアイデアが生まれたり、フレキシブルに対応できる強さもあるんですよね。このfreeeのカルチャーは、むしろ魅力だと感じていますね。

ー 最後に、沖之城さんの今後の目標を教えてください。

BtoBの世界では、クリエイティブがまだ十分に活かされていない部分が多いです。少しずつ注目が集まり、取り入れる企業も増えてきましたが、まだ多くの可能性が眠っています。僕が特に重視しているのは、広告やプロモーションといった「表現の部分」だけではなく、その前段階です。

価値観を言語化し、プロダクトやサービスの本質を整理していくことに、クリエイティブの力をもっと注いでいきたい。そうすれば、その後の広告やコミュニケーションはよりいっそう力を増し、人々の心に深く響くものになり、誰かの未来を変えるきっかけになるはずです。

freeeでは、過去の経験を活かしながら、まだ伝えきれていない魅力をしっかりと届けていきたいと思っています。クリエイティブの力が、freeeの可能性をどこまで広げられるのか。挑戦の先にある景色を思い描きながら、一歩ずつ進んでいきたいと思います。

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取材・執筆/早坂みさと