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Vol.4 freee style人事制度 成長を加速させるための3本柱とは?

こんにちは!
freeeのMember Developmentチームのikukoです!

vol.2~3では、インパクトレビューやインパクトマイルストーン、マジ価値などfreee独自の考え方や指標についてお伝えしてきました。
vol.4では、freee style人事制度における”成長を加速させるための3本柱”についてお伝えしたいと思います!


成長を加速させるための3本柱って?

freee style人事制度では、「アサインメント」「目標設定」「フィードバック」を成長を加速させるための3本柱と呼んでいます。
Qに1度のインパクトレビューの中にもこの3つの柱はプロセスとして組み込まれているため、頻度高く全社で取り組んでいることが分かっていただけるのではないでしょうか。

インパクトレビュー全体像

【参考】経験学習サイクル
3本柱の背景には、「人は経験によって成長する」という経験学習サイクルの考え方があります。
経験学習サイクルでは、経験→内省→教訓→実装を意識的に、頻度高く回すことで人は成長すると定義されています。
アサインメント・目標設定・フィードバックの3つを大切にすることで、経験学習サイクルを適切に回していくことに繋がるのです。

デービット・コルブ「経験学習サイクル」


①アサインメント

アサインメントとは、担当業務と期待値を一緒に伝えることであり、インパクトレビューのプロセスの1つです。
一人ひとりに適切なアサインメントを行う必要がありますが、その人ができる仕事や得意な領域の仕事だけをアサインしていても成長速度は上がりません。

freee style人事制度において、個々人にかける期待値はインパクトマイルストーンに紐付きます。
例えば、IM2*の定義は「自身が担当する領域や業務について、サポートを受けながら期待されたインパクトを出すことができる」であり、IM2の期待値としては「サポートがあれば成果を出せる」状態となります。
* IM=インパクトマイルストーン

また、freeeでは成長を促進するため、基本的には1つ上のIMの期待値を設定していきます。IM1のメンバーにはIM2レベルの期待、IM6のメンバーにはIM7レベルの期待をかけ、アサインメントを行います。
いかなるIMにおいても今現在のIM以上の期待値を設定することで、自ずとストレッチなアサインを行うことにつなげているのです。

もちろん高い期待をかければかけるほど成長速度が上がるわけではありません。※
自身のスキルと期待値の乖離が大きすぎると、思考や行動が止まり、逆に成長ができないと言われています。
その点においても、1つ上のIMという明確な基準があることは適切なストレッチアサインメントを実現する肝となっています。

※【参考】コンフォートゾーン/ストレッチゾーン/パニックゾーン
自身の得意な領域からあまりにも離れた仕事(ゾーン)にいくと、思考や行動が止まってしまうという理論

②目標設定

アサインメントを最大限に活用するためには、ストレッチな目標設定も重要です。
アサインメントを踏まえた目標を言語化し事前に設定することで、アサインメントの意義を理解し目の前の仕事に疑念無く取り組むこと、ひいては成長を加速させることにつながると考えています。
また、freeeでは目標とは別に、”グロースビジョン”という一人ひとりが中長期的に実現したいミッションも設定しており、期待値設定→目標設定のプロセスの中では、このグロースビジョンも活用しています。
(グロースビジョンについては、今後発信するのでそちらも楽しみにしていてくださいね!)


③フィードバック

freeeでは創業時よりフィードバックを大切にしており、その結果、文化として根付いています。
チームメイトとの日々の会話、ジャーマネ*との1on1の中はもちろん、組織外のメンバーに対しても1on1を依頼してFBを求めることも日常茶飯事です。
*ジャーマネ=マネージャー

そんなfreeeのフィードバックを象徴する取り組みの1つに、”キャリブレーション”があります。
キャリブレーションとは、インパクトレビューのプロセスの1つで、ジャーマネ同士でメンバーの成果・成長を多面的に見た上で、より成長を加速させるために評価・フィードバックを検討する会議体のことです。

キャリブレーションは、チーム単位→部門単位→事業部単位と組織単位を徐々に広げて段階的に実施し、最終的には経営メンバーが全員参加する全社キャリブレーションで全社員のフィードバック内容を確定します。
直属のジャーマネのみならず、経営レイヤーまで巻き込み、freee全体で成長に向けたフィードバックを議論・検討する場なのです。
また、キャリブレーションは評価調整ではなくフィードバックの検討が主目的であることが特徴です。

フィードバックが重要であることは一般的にもよく言われていることだと思います。ただ、フィードバックは行う方も受ける方も時間や気力を使うため、形骸化してしまうことも多いのではないでしょうか。
freeeでは、ミッション実現に向けて従業員の成長を加速するためにはフィードバックが重要であるということが、文化・仕組みとして根付いていることが大きな特徴だと思います。

この記事のまとめ

☑️ freee style人事制度の成長を加速させるための3本柱は「アサインメント」「目標設定」「フィードバック」
☑️ ストレッチなアサインメント・目標設定と、適切なフィードバックがfreeersの成長を促進している

次回は、freeeのコミュニケーション支援についてお伝えします!
お楽しみに!