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Vol.7 freeeのマネージャー育成・支援の取り組み(前編)―ジャーマネの役割とは?―

 こんにちは。freeeのMember Developmentチームのkissyです。

 1月でfreeeに入社して2年が経ちました(体感では、4年分くらいの濃い経験をさせてもらっています)が、この2年間で私が最も注力してきたと言っても過言ではない「ジャーマネ育成・支援」の取り組みについて、今回から2回にわたってお伝えしていきます。前編の今回は、ジャーマネの役割について、組織拡大に伴う変化等にも触れながらご紹介します。


「ジャーマネ」とは

 まず、「ジャーマネって何?」と思われる方もおられるかもしれませんので、簡単にご説明します。
 freeeでは、マネージャー(チームリーダー)のことを「ジャーマネ」と呼びます。この呼称には、芸能界の「ジャーマネ」のように、タレントであるメンバーを輝かせる存在であって欲しいという思いが込められています。
 また、「ジャーマネ」は役職ではなく、あくまで「役割」です。そのため、ジャーマネとメンバーは上司・部下という関係性ではなく、フラットな関係性になっています。freeeはフラットな組織運営を続けてきていますが、この「ジャーマネ」という呼称自体が、その考えを象徴する重要なワーディングになっています。

組織拡大による「ジャーマネ」に求められることの変化と課題

 組織が拡大する中で、「ジャーマネ」に求められることも変化していっています。freeeは一人ひとりの自律性を重視する組織カルチャーということもあって、従来のジャーマネにはメンバーを後押しするサポート役としての側面が強くありました。一方で、組織が1,000名を超える規模になってからは、従来のマネジメントスタイルだけでは上手くいかないケースも増えていきました。
 さらに、新たにジャーマネになる人が年間100名以上にのぼり、経験が浅いジャーマネの割合もどんどん増えていく中で、「ジャーマネ」に求められることが曖昧なために役割が正しく理解されていないといった課題も見えてきました。例えば、「ジャーマネ」=メンバーのサポート役という認識のもとで、メンバーの自律性を過度に尊重しすぎるあまり、適切に軌道修正ができない(それ自体をやってはいけないと思い込んでいる)というような事が起きていました。
 こうした状況を踏まえ、改めてジャーマネに求めていることを明確にし、組織拡大に伴いfreeeにおいてより重要な役割になっていることを示すために、ジャーマネの役割定義を刷新することにまずは取り組みました。

ジャーマネの役割定義

 ジャーマネの役割定義は、①ジャーマネのミッション、②ミッション実現のための”6つの鍵”(行動指針)で構成されています。

 ミッションは、一言で言えば、「ムーブメント型チームの実現」と「たけのこ促成」の2つです。「ムーブメント型チーム」はfreeeの価値基準の一つですが、各々の担当するチームでムーブメントを起こすことでチームのインパクトを最大化するということと、「たけのこ力」のエッセンスであるメンバーの成長や価値基準の体現を支援することがミッションになっています。

 “6つの鍵”は、言わば行動指針のようなものですが、一人ひとりのジャーマネがそれぞれに置かれている状況が異なるため、状況に応じて柔軟に使い分けていきましょう、という建付けにしています。
 表現は非常に端的で、どれも当たり前のこととも言えますが、その意味や考え方までセットで伝えていくことが重要であり、研修等を通じて繰り返し伝える努力をしています。役割定義を刷新してから約半年が経ちましたが、ジャーマネの間で着実に浸透している実感もようやく出てきたところです。

 以上、前編では、ジャーマネの役割についてお伝えしてきました。次回の後編では、ジャーマネの役割定義(”6つの鍵”)を中心としたジャーマネ育成・支援施策についてお伝えします。ぜひお楽しみに!