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freee DEIアドベントカレンダー 「私とDEI」始まります。

こんにちは。freeeでDEI(Diversity, Equity & Inclusion)を担当しているmioと申します。

12月のアドベントカレンダーの季節になったので、今月は、freeeのメンバー一人ひとりが感じていることを、「私とDEI (Diversity, Equity & Inclusion)」というテーマをみんなに日替わりで語ってもらおうと思っています。

この記事は、その1日目の記事です。
(現時点では、登録してない人もいるけどw25日まで全員決まってるので安心してくださいね。)

改めて、なぜfreeeがDEIに取り組むのか

freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションを掲げ、だれもが自由に経営できる統合型経営プラットフォームを作っている会社です。
freee会計、freee人事労務、freee販売などあらゆる業務の課題を解決するプロダクトを展開し、個人事業主から上場企業まで幅広くご利用いただいています。

日本発のSaaS型クラウドサービスとして、パートナーや金融機関とともに「マジ価値」を届けきるために日夜試行錯誤を繰り返しています。

freeeが目指す「スモールビジネスを、世界の主役に。」が実現までの道のりはまだまだとても険しく、前例も正解もない、途方もないチャレンジでもあります。
ただ、わたしたちは、スモールビジネスの多様な価値観や生き方が、世の中に新しいイノベーションを生み出し、人生を豊かにオモシロくしていくと信じています。

このミッションを実現するために重要なのは、今までの前提から考え直し、理想の状態を定義し(理想ドリブン)、様々な角度から意見を交わしながら、皆で試行錯誤し続ける(Hack Everything★/アウトプット→思考)必要があります。

そのためには、freeeが多様であり(Diversity)や公平であること(Equity)を前提とした組織であること。
そしてお互いの違いを当たり前だと思えること(Inclusion)が重要です。

誰もが自然体で、安心して働ける組織を作ることは、ユーザーのみなさんが自然体で働ける環境を作ることにつながると信じています。

そういった考え方から、「スモールビジネスを、世界の主役に。」を実現するため、freeeはDEIを推進しています。

私とDEI (Diversity, Equity & Inclusion)

今年は個性豊かなfreeeの皆さんに、「皆さんの視点から、「私とDEI」をテーマに書いてほしい」と依頼しました。

総勢25人。今からどのような話が語られるのか、とっても楽しみです。

トップバッターとして、私がこのテーマで書きます。

mioの自己紹介画像。顔写真とともにプロフィールが書かれている。吉村美音 mio CBIO組織 DEIチーム 2016年中途入社。2018年からDEIを担当。「DEIをいかに自分ごととして捉えてもらうか」をテーマに施策推進を行う。趣味はテレビゲーム。

今年1年どんな仕事をしていたのかに関しては、noteで公開しておりますので、ぜひこちらをご覧ください。

前提として、DEIの定義は様々です。
その中で、私自身が過去の経験や数々の学びから、組織においてDEIって大事だなと思うきっかけとなったお話をお伝えしたいと思います。

私自身は、多くの方と同じようにこれまでの学生時代や社会人時代、マイノリティの体験や、マジョリティの体験、両方を体験して生きてきました。
その中でも学生時代の思い出を「あえて共有」してみたいと思います。

転校生という異物経験と、組織のインクルージョンを体感した話

学生時代は、転勤族だったため、クラスに「転校生」として加入するケースが何度かありました。
クラスメイトからしても、今までのネットワークに新しく入ってきた人をどのように取り扱ったらいいかわからなかったのでしょう。特に小学校の頃の転校は、同級生も私自身も幼いので、異物に対しての対応がストレートに出てしまうケースがありました。

端的に言えば、いじめの標的になりました。
今から考えると、同質性が高い組織が、異物を排除しようとする反応だったと分かるのですが、当時はいじめられる理由を自分自身に問題があると考えていました。地方の方言やイントネーションを習得したり、クラスで流行っているものを勉強したりとクラスの友人たちと同化しようと必死でした。

その後も、何らかの理由でクラスの輪から外れるような子がいると、それを理由にターゲットを変えて、別の人を仲間外れにしてしまうといったいじめが発生していました。

同質性が高い組織に大きな変化が起こったのは、中学校の頃でした。
学区の関係で、他の小学校からの合流がありました。聴覚に障害のある4人と同じクラスになり、一部の授業を除き、同じ授業を受けることになりました。
4人がそれぞれ個性的で、聴覚の程度も様々で先天的に全く聞こえず、発語が難しい方から、後天的な聴覚障害で、発語が可能な方までいました。
4人は性格も様々で、陽キャのコミュ力強者から、とても穏やかな方まで様々なメンバーと2年間を共に同じクラスで過ごしました。

音声でのコミュニケーションができない人と初めて接することになり、最初は私も戸惑いました。小学校からのクラスメイトだった人たちが指文字(五十音をハンドサインで表現したもの)などで接したりするだけでなく、口の動きを読み取ってもらったり、文字を書いたりして意思疎通しているのを見て、「あ、こうやって普通にコミュニケーションすればいいのか」と知りました。手話は習得できませんでしたが、私も当時は指文字だけは覚え、ちょっとしたコツを体得して対話をしていました。

聴覚障害を抱えているけれど、発語が可能な子は運動神経が抜群で、クラスの人気者でもありました。
体育の授業では一番の活躍を見せ、とにかく明るく、絡んで来る他のクラスメイトにも言い返せる胆力があるなど、意思疎通の能力がとても高かったことが理由です。
彼女は手話もできたため、発語が難しい子をサポートしてくれて、他のクラスメイトとの架け橋となってくれました。
最初の頃は戸惑っていたクラスメイトたちも、彼女のサポートのおかげで、クラスメイト間の意思疎通の仕方が徐々に定着していきました。

クラスに障害を抱える人がいるからという理由ではなく、その4人がそれぞれ個性が違っていることが体感できたことで、障害という一つのラベルで判断するのではなく、「みんな違うのが当たり前なんだ」ということを感じ、クラスが結果的に過ごしやすい空間になっていったように感じます。

同質性が高い組織は、異物に対して強く排除か同化を求めていきますが、本来個性はそれぞれあるものであり、個性を対話によって受容できる組織(Inclusion)はとても重要だなと体感できた思い出です。

この経験から、私自身も「同化だけではなく、対話によって徐々に受容していける方法があるんだ」ということに気づき、その後の転校先の同質性が高くても、組織と対峙する力が持てるようになっていった気がしています。

最後に

様々な組織や、価値観、学問などの出会いによって、私の中で、DEIは重要だなと感じるに至り、皆が働きやすい環境を作りたいと思って現在の仕事を行っています。
私の仕事は、freeeの中で、道路整備のような仕事だと考えています。皆がユーザーさんに「マジ価値」を届けるため、より届けやすくするための組織としてのインフラ整備のような仕事です。大変なこともありますが、とてもやりがいを感じながら、日々業務と向き合っています。

それでは、皆さん、明日からのfreeeのみんなの投稿、楽しみにしていてくださいね。私も楽しみにしています!


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