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私の育児休暇感想戦

こんにちは。freeeでコーポレート組織の統括をしている川西です。
freeeでは最近まで事業全体の統括をさせてもらっていましたが、今年からはfreeeらしくイノベーションを牽引するようなコーポレート組織となるべく、奮闘しています。

川西康之 kwns 専務執行役員 CBIO

プロフィール
東京大学法学部在学中に起業。以来10年以上に渡りwebマーケティング会社、システム開発会社、総合型地域スポーツクラブ等の経営に携わり2016年より現職。
趣味は将棋観戦と筋トレ。

この記事は、freee DEI アドベントカレンダー「私とDEI」18日目の記事として、私が今年の10月に次男が産まれた際に取得した育児休暇を通じて得た示唆について書きます。

育休取得の相談はやっぱり緊張する

freeeにおいて、男性社員が育児休暇を取得することは当たり前のこととなっているので(2024年6月末時点でのfreee男性社員の育休取得率は8割を超えています。)、私が報告される立場のときは「おお!そうなんだ!おめでとう!家族との時間、しっかり過ごしてきてくださいね!仕事のことは一旦、心配しないでね!」という言葉と感情以外浮かばないのですが、いざ自分のこととなると「とはいえ、自分の立場でお休みするなんて会社に迷惑をかけまいか…」という根拠なき不安が生じました。
freeeに8年以上在籍し、心理的安全性MAXの私でさえこのような緊張を感じるとしたら、他の社員がなんとなく感じる緊張や不安は、おそらく想像以上のものなのでしょう。
今後、育児休暇取得について相談された際はこれまで以上に喜びを表現し、メンバーの不安や緊張を少しでも軽いものにしていきたいと決意を新たにしました。

職場復帰の心理的ハードルは想像以上に高い

育児休暇取得中、普段の生活と全く異なる時間の流れに身をおいたことで、育児休暇中の最後の土曜くらいから「あぁもう少し育休あっても良かったかな。」とか「そもそも、会社に戻るの、なんとなく怖いな」と思うようになりました。前述した通り8年以上ものあいだ、freeeでの職業人生を満喫してきた私がこのような感情を抱くことは、驚きを伴った新鮮な発見でした。
会社や業務に関する情報が激減することで、必然的にエンゲージメントも連動して低下することを身をもって体感できたことはとても良い経験で、育休明けの復帰サポートについて今以上に何ができるか、会社としても個人としても考えていく必要を感じました。

家族との時間は溶けるようにあっという間に過ぎ、故にもっとも貴重なものだ

このご時世に反するような気がしますが、私自身はこれまで家事育児の大部分を妻に依存してきていて、妻や子供達がどんなふうに1日を過ごしているのかをリアリティを持って解像度高く理解できていませんでした。(そんな解像度不足が招くのは、何気なく発せられる「今日って何してたの?」という言葉で、この言葉の言外にある「時間的には余裕ありそうだけど」というニュアンスが妻を深く傷つけてきたことを、今は深く反省しています)
そんな解像度不足の私ですが、育児休暇中はどっぷりと家族と過ごし、子供達と過ごす時間の流れがどれだけ早いものかを体感できました。
さっき朝のお見送りで送迎用のバス停まで行ってきたと思ったら、あっという間にお迎えの時間が来る。子供達をお風呂に入れて、寝かしつけをしていたら、自分もそのまま眠ってしまい、気づいたら次男のミルクの時間になっている。お風呂に入って布団に入ったら、すぐに朝が来てまた1日が始まる。
途轍もないスピードで溶けるようにすすんでいく時間の流れに身を置くと、改めて家族と過ごす時間の希少さ、貴重さに気付かされました。

まとめ

家族のありよう、ましてや育児休暇を取る取らないなんていうのは、それぞれの家族が考えれば良いことなのはいうまでもありませんが、freeeで育児休暇を取得する人にとってその体験が素晴らしいものになる一助となれるよう、自身の育児休暇経験を活かしつつ、微力ながら貢献していきます。

無精髭を生やした川西が自宅のソファーで次男を抱っこしながら寝落ちしている様子
次男を抱っこしているあいだに居眠りした私と、そこに群がる長男と、戸惑う次男です。