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セルフィッシュに「一つ目のドア」を開ける。何度でも|ビデオジャーナリスト/DCTV・津野敬子|マガジン『pathports』全文公開
「What is video, then? (ビデオね。それでそのビデオってのは一体なに?)」──。ビデオという言葉も浸透していない頃、一足先にその四角い機械を担いで、ビデオで「世界を変えよう」と取り組んできた女性がいる。それも、異国で。当時日本人でありながら、エミー賞受賞も含め名実ともに米国のビデオジャーナリズムの隆興を担ってきた津野敬子さんだ。 「今年4月で80歳になります」と言う彼女が単身渡米したのは、1967年、23歳のとき。公民権運動、キューバ革命、ベトナム戦争—